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#ブランコ

―――

背中を押してくれる、お兄さんがいた

なんの理由もなく、ただボーッと突っ立っているだけで
そのせいか、先を見る余裕なんてなかった時

...最初は、押されているのか
触れられているだけなのか分からない程だった

しかし、なんの気まぐれだったか
僕が少し前に出ようとすれば
それに合わせて、押す力を強くしてくれた。

そうしたら、段々と
地面から足が離れていって
何処までも高く行ける様な気さえした

そう、その時お兄さんが背中を押してくれたから...今の僕がある。

だから、今度は僕が。

誰かのブランコを押してあげられる、そんな存在になりたいと思ったんだ

2/1/2026, 10:37:43 AM