小絲さなこ

Open App

「お告げ」



私の言動には、明確な理由はない。

なんとなくやりたくなったから──というのは、
理由として認められないらしい。


「いや、そんなわけないだろう」
「なんとなくなんて……志望動機どうするの」

それについては、インターネットで色々と検索して参考にするつもり。

「そんなのバレるだろ。自分の言葉で書かないと」

ランチを何にするかという小さなことから、進路の選択まで、すべて「なんとなく」という直感で過ごしていた。

なんとなく、直感で。
そういう風に人生の選択をしていくのは、そんなにいけないことなのだろうか。
何もしないより良いと思うのだけど。


いっそ「神様のお告げで」と言ってしまおうか。





────神様が舞い降りてきて、こう言った。

7/27/2024, 3:29:47 PM