異世界崩壊事変 第一話:始まり
雲一つない真っ青な空の下で、ある三人がトレーニングをしていた。
ロゼッタ「はい、あと3週走って!」
キノピーチ「ひえ~……」
リンク「まあまあ、キノピーチ、頑張ろう!」
この三人は、マリオカートで最高峰の『レジェンドチーム』である。
右目を隠した高身長の女性は、初めてレジェンドチームになったロゼッタだ。彼女は二人の指導をしている。他の人ともとても仲が良く、そして大人っぽく、ピーチ達よりも後輩とは思えない。よく魔法で人を楽しませている。
さっき悲鳴をあげていた三つ編みの女の子はキノピーチだ。元はロゼッタ達のファンだったが、マリオカートに応募し、数十人いる中でレジェンドチームに選ばれた実力者だ。だが、まだまだ未熟な小さなお姫様だ
そして、キノピーチを励ましていた金髪を結んだイケメンはリンクである。初日から女性たちに絡まれて大変な思いをしたようだが、今はすっかり慣れたようだ。最初は無口無表情だったが、ロゼッタのお陰で今は感情豊かでよく喋る、素敵な青年になった。
キノピーチ「なんでよりにもよってコースの長い『メイプルツリーハウス』なんですか……!」
リンク「でも、この中にある喫茶店でモーニング食べれるよ?」
キノピーチ「!」
ロゼッタ「そうですよ!メイプルの葉の形のシロノワールは可愛いし美味しいんですから!」
キノピーチ「………食べ物の誘惑には勝てない……!」
どうやら『モーニング』やら『シロノワール』やらの単語に負け、メイプルツリーハウスをまた走り出したキノピーチを見て、二人はガッツポーズをした。
✧ ✧ ✧
キノピーチ「はぁ~終わった!」
リンク「お疲れ様!」
3週を走り終えたキノピーチは、バイクから降りた。
ロゼッタ「では、食べに行きましょうか」
キノピーチ「やったー!」
練習の後にたまに食べれるご飯が、キノピーチの楽しみでもある。
三人は喫茶店に着くと、それぞれ料理を頼み、食した。
キノピーチ「美味しかったですね〜!」
上機嫌で言うキノピーチは、地面に落ちていたメイプルの葉をくるくると回す。
リンク「また行きたいですね、ロゼッタさん」
ロゼッタ「そうですね」
そう言うリンクに、ロゼッタは微笑んでみせる。
そうすると、リンクはなぜか恥ずかしそうにすることに、ロゼッタは疑問を抱いていた。もちろん口には出さないが。
しかし――。
ロゼッタ「なっ!?」
リンク「はっ!?」
キノピーチ「きゃーっ!?」
突然足元に大きな穴が現れ、三人は落ちてしまった。
ロゼッタ「くッ……飛行魔法……!」
ロゼッタは急いで星杖を掲げ魔法を発動しようとするが、なぜか魔法が発動しない。
三人「ああーーーっ!?」
三人が見えなくなると、穴は無くなった。
✧ ✧ ✧
これは、他の場所でもおきていた。
デイジー「わっ!?」
ピーチ「デイジー!?」
ルイージ「兄さんっ!!」
マリオ「ルイージ!!僕に捕まれ!」
マリオ達は何とか耐えようとするが、耐えられず次々と穴に落ちていく。
ドンキーコング「うおおっ!?」
クッパ「ぐおおおおっ!?」
ヨッシー「あわわわわっ!」
そうして全員が落ちると、穴は無くなった。
ただ、そこに全員がいないだけで、朝の風景が流れていた。
5/8/2026, 2:44:58 PM