家にいるのが、いたたまれなくなって、思わず外に飛び出す。ぱっと、夜の匂いに包まれる。夜には独特の匂いがある。人があんまり出歩かなくなったら、入れ替わるように植物たちが醸し出すような匂いがある気がする。
少し歩くと公園がある。灯りが遊具や置き物に陰影を作り、土の地面に無数の足跡があった。ザクザクと土を踏んで、手前のベンチに腰掛ける。
奥にある桜の木が満開で、薄ピンク色にぼんやり光っている。下もうっすらとピンク色だ。上を見ると星がチラチラしていた。
イライラしてもどうしようもないことは分かっている。星は、ずっとただただ揺れている。そのままぼんやり見る。夜は感傷的になっていけない。でも、少しだけ心が軽くなってきた。
「星空の下で」
4/6/2026, 7:24:11 AM