外で倒れて病院に搬送された叔母。
いつまで経っても意識が戻らないまま、遂に酸素マスクを切られることになった。
私はざまぁみろと思った。
昔から、私をいじめていた人だったから。
なんで悲しまなきゃならないんだと。
こいつのために流してやる涙なんか、どう頑張ったって出てこない。
叔母の姉である母は、装置が切られてもその叔母の手に触れていた。
ずっと、握っていた。
「…冷たくなってきた。
この感覚は、一緒忘れないんだろうな…」
母は、ずっと私達に迷惑をかけてきた叔母として、それを見ていなかった。
淡々と、死にゆく生き物として見ていた。
私は、それがなんとなく忘れられずに今を生きている。
10/17/2024, 11:29:01 AM