圧倒的にペンギン

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【また明日】

「おいちぃぃぃー」
チュルチュルチュル。
私が四つん這いになって床に落ちたストローを口から出したり吸ったりしているとふいに声をかけられた。

「先輩!何してるんですか?」

後輩の田中君だ。
私はすっと立ち上がるとそれらしいことを言った。

「人はみんなこうして成長していくんだ」

しかし田中君には通じなかった。
「ちょっと何言ってるか分からないです。そもそも、そのストロー僕のですよね。納期も近いのにバカなことやってないで働いて下さい」

辛辣だ。
「ストローは洗って返そう。仕事のことは分かってるよ」

急に現実に戻されてゲッソリした私はとりあえず服を着て自分の席に戻ることにした。

連勤は60日目に突入していた。

5/22/2024, 11:48:16 AM