〚ぬるい炭酸と無口な君〛
話を静かに聞く君は、本当はすごく良く
聞いているのかもしれないし、本当は
あまり聞いていないのかもしれない。
そう考えていると、時間はすぎてしまうから。
早く炭酸を飲もうかと想ったけれど、僕が想う
よりも早く、炭酸なんかすぐどこかに行く。
ほぼ炭酸のないジュースを彼のコップにいれて。
'炭酸もうないかも、ごめん。'
そう言うと、彼はうんとうなづくだけ。
それでもなぜか返事をしてもらっている
気分になる。
だから僕もおなじように、うなづく。
あしたもすてきな日になりますように。
8/3/2025, 3:04:47 PM