ヒラヒラ
落ち葉が私の頬を掠めた
私が好きな学校の中庭にある大きな木
入学した時からずっとお気に入りの木
上を見上げる
もうすぐここともお別れだ
来年には私はこの学校を卒業する
肌寒い風が吹きつけるけど、木の下から見上げると、葉の隙間から太陽の光が優しく差し込むのを見るのが好きだった
葉っぱから雨上がりで付いた雫が垂れて、ポツポツと私や周りの芝生に落ちる様子が好きだった
何と言っても、入学した時に、ここで見上げた桜の花・・・
満開の桜と、無数のヒラヒラ散る花びら
優しい淡いピンクの色が胸が締め付けられるくらいに好きだった
どうしてかな
辛い時はついついここに来てしまう
今だってもう、3月のお別れが悲しい
落ち葉が物悲しくて
落ちていく様がこの学校を離れる私を表現しているみたいに感じてしまう
見上げて、風と共に降り注ぐ茶色の枯れた葉っぱを見上げる
落ちないで
無意識に思う
桜が咲いてしまったら私はもうここには来られないから
この場所の不思議な空気を
もう少しだけ感じていたいから
私自身にも理解できない感情
執着みたいなもの
不思議な思いをこの木に抱いている
どうか落ち葉よ、まだ落ちきらないで
2/19/2024, 3:01:08 PM