「声が枯れるまで」
声が枯れるまで、貴方を呼び続けた。
苦しくて、切なくて、愛しくて。
ただ、貴方を呼び続けた。
貴方と逢えなくなって、どれだけ経ったのだろう。
貴方の笑顔も見れず、声も聞けず。
ただただ時間だけが過ぎて行き、私は心も身体も、空っぽになって行く。
もう一度、逢いたい。
そして、貴方に伝えられなかった言葉を伝えたい。
「愛してる」「有難う」「貴方と会えて良かった」「生まれ変わったら又一緒になろうね」
言いたい言葉は溢れてるのに、貴方には何一つ伝えられなかった。
昨日と同じ今日が、今日と同じ明日が続くと勝手に思っていた。
だから、気持ちを伝える事の大切さに気づかずにいた。
もし、声が枯れるまで叫び続けたら、この気持ちは貴方に届くの?貴方に、聞こえるの?
貴方は、星になって、風になって、花になって、私の周りに居るの?
伝えたい気持ち、全部じゃなくていい。
せめて、一言だけでも。一目だけでも。
叶わない願いだけど、貴方を呼ばずにはいられない。
私が本当に空っぽになる前に。
10/21/2024, 11:13:20 AM