『答えは、まだ』
勝ちにこだわる人生で
負けたくなくて走ってた
優越感に浸りたく
劣等感に悩まされ
何が大事かわからなく
何を持って、何を手放し、
白黒思考が私を襲う
上も下もキリがなく
私はますます失ってく
宝を見つけど幻影で
宝を見つけど贋作で
宝を見つけど廃れていき
宝を見つけど逃げていく
欲しい欲しいと思ってきたのに
手に入ったら嬉しいのに
数時間後には虚しくなる
私のホントに欲しいもの
どこにあるのか分からない
探せど探せど見つからない
掴めど掴めどモノ足りない
さらにさらにさがしに行く
いつしかそれも限界が
私の足は動かない……
辛くて「探す」が出来なくて
―私は世間に取り残され―
そう感じる日々が待っていた
―――だからこそ
私は探し始めることが出来た
私は何が好き?
私は何をしていたい?
私は何に幸せを感じる?
私はどんな時が嬉しい?
「私は―――」という質問
ありきたりで、当たり前なのに、
とても大切で重要な質問を、
私は私にしたことがなかった
ただ、「今の私」には
すぐにその答えは出そうになかった
「私の好き」という気持ちは
今は完全に枯れきっているような
そもそも好きややってみたいの
気持ちを基準に生きてなかったから
正直……今の私には
怖くてたまらなかった
勝敗、優劣、損得、白黒、
そういうのばかりを選び、進み、
今日まで生きてきた私には、
―――気持ちを優先にしたものを選ぶ
頭で考える分にはなんともない
だけど……、精神的に怖がっていた
具体的な答えは、まだ全然ない
……それでもいいのかな?って
私は歩き損ねてた
自分の楽しいのための道を
私は育て損ねてた
自分の好きの気持ちの種を
こんなことしててなんになるんだろ?
っていう疑問が、
「今までの私」が
「今の私」に突きつけてくる
怯えてるから……だと思う
―――大丈夫
その先に、この中に、
見つけたかった何かが
ちょっとずつ分かってくるから
〜シロツメ ナナシ〜
258
9/16/2025, 2:09:19 PM