『ココロ』
「もう...いいよ。さよなら。」
そう言って友達は遠く離れていく。
"また"だ。また僕の選択肢は間違っていたようだ。
僕は人の心がわからない。
人のためにやったことが間違ってばかり。
それでも諦めずに理解しようとしてきたけど、
このままわからずに終わっちゃうのかな...
そんな思いを馳せながら日々を過ごしていると、
ある噂を耳にした。
「北に住む魔女に何かを代償に、
願いを叶えてもらえるらしいぞ。」
心を貰える分の"何か"を持っているのだろうか。
不安になりつつも旅の準備を始める。
体の交換パーツ、サビ防止のオイル...
軋む膝は先にメンテナンスしてもらった方が
いいのかもしれない。
僕の心を手に入れる旅が、今始まった。
語り部シルヴァ
2/11/2025, 10:26:37 AM