二次創作

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二次創作 文豪ストレイドッグス
『距離感バグの賢治くんに翻弄される夢主ちゃん』


うちの後輩は距離感がバグってる。

例えば、朝出社した時。
「おはようございますzzzzz」
「おい! 𓏸𓏸! 挨拶をしながら寝るんじゃない!」
「国木田くん、うるさぁい……」
私が目を擦りながら席に着くと
「𓏸𓏸さん! おはようございます! 今日はいい天気ですね」
と言って賢治くんが後ろからギュッとしてくる。

他にも、私が任務から帰ってくる時。
「ただいま帰りましたー」
「𓏸𓏸さん、おかえりなさい!」
と誰よりも早く反応し、真正面から抱きついてくる。

与謝野さんあたりに相談してみたけど、「賢治らしくてかわいいじゃないか」と言われてしまった。
可愛いのは認めるが、距離感はどうにかして欲しい。仮にも、異性だし……。
「考えすぎではないか? 賢治だぞ? あいつはきっとお前のことを姉だとでも思っているんじゃないか?」
「あれ? 国木田、私声に出てた?」
「はっきりとな。そこまで気になるなら本人に直接聞け」
確かにそれもそうか。私は早速、今日の帰りに聞いてみることにした。

「ねぇ、賢治くん」
「はい、何でしょう?」
「賢治くんってよく私に抱きついたりしてくるけど、私のことどう思ってるの?」
賢治くんは即答した。
「大切な人です!」
「えぇっと……それはどういう意味合いの大切なのかな?」
私は少し動揺してしまう。
賢治くんはしばらく考えたあとに私の目を見て言った。
「よくよく考えてみると、社のみなさんも大切な人です! ですが、𓏸𓏸さんはなんだか違うんです。だから、大切な人ではなくて……うーん。なんて言えばいいのか分かりません!」
それを好きな人って言うんだよ……多分……。とはさすがにいえなかった。
自分の質問によって賢治くんの私への好意が明らかになってしまった。
「そっかぁ。分かるといいねー」

これからも彼の距離感バグは治らなそうです。


お題:距離
2023 12 02

12/2/2023, 4:41:05 AM