眠りにつく前に陽だまりへ
妄想は陽だまり。
僕は妄想するのが好きだ。想像ではなく、妄想。
想像は、現実にもとずいたもの。
妄想は現実との接点がないものも含む。
妄想の中の僕は、翼があるんだ。大空を羽ばたけるし、魔法だって使える。歌も上手に歌えるし、猫にだって、犬にだってなれる。子鳥と会話だって出来る。
いつもそんな妄想をしているわけじゃない。
誰もいない世界で、ひとり本を読む。ほんの少し日差しが差し込む、僕だけの埃臭い図書館で。時がゆっくりと進んでいく。小説を書いたり、絵を描いたり、歌を聴いたり、ピアノを弾いたり、現実と変わらないようで、全然違う、素晴らしい世界。
僕は布団で妄想することが多い、目を閉じると、僕の世界が広がっているんだ。そこに、手の届くところに陽だまりがあるのに、世界なんて壊して、妄想で世界を変えてしまいたいと、もう現実なんて、見たくないと何度願ったことか、、
どうして、どうして、どうしてどうしてどうして
こっちが現実で、そっちが妄想なの?
11/2/2023, 3:38:52 PM