るに

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moonlightが
アスファルトを照らす。
ここは君の来る場所ではないと。
楽しい出来事があって、
気分が高揚していて
今ならなんでも出来るかもなんて
思ったりして。
本来歩くべき自然に溢れた森林の道から
ガクンと段差を降りた分かれ道で
アスファルトの方へ外れてしまった。
moonlightは知っている。
真夜中、
暗くて道が見えにくくて
持っている懐中電灯は
狂っていて道を照らせない。
そのせいか
違う道を進んでいること。
これ以上進むと戻れないこと。
アスファルトは固められている道だが
時に暗く黒い沼となり
飲み込まれてしまう。
だから月が照らしてくれる。
そして元の道に戻る路地まで
導いてくれる。
でも一番危ないのは
昼間に道を外れること。
道が見えているのに
知らないフリをして道を誤ってしまう。
それは月にはどうにもできない。
太陽は進むべき道を
常に照らすという役割を貫いているので
太陽にもこれ以上何も出来ない。
こうなると
人は止められなくなる。
自分でも、友人に助けてもらっても。
そうしてアスファルトの一部になってしまうのだ。
"Good Midnight!"
正解の道は
自分一人では絶対にわからない。
月や太陽の明かりがあるからこそ
今ここにいるのだと。

10/5/2025, 4:02:05 PM