Shiro子

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嵐が来ようとも。
バイト受かった。一番くじでA賞B賞二枚抜きした。
多分これから絶対悪いこと起きる。だから今日部屋の掃除した。

ある日突然異常気象。大きい大きい台風がやってきたと思ったら、台風一過すらもなく、そもそも台風が過ぎ去ること自体なかった。
風は吹き荒れ、海も荒んだまま忙しない。毎日大雨で止むことを知らないが故に、一ヶ月もしないうちに低い土地は水没しとぷんと音すらも立てずに沈んでしまった。否、周りの音がうるさすぎて気づけば市の一つ沈んでいた、の方がきっと正しい。
どんな傘を使おうが意味が無いから雨合羽が飛ぶように売れた。交通手段なんて徒歩が今じゃ主流だ。自分の家に水が入ったら死も同然だからとホームセンターでは土や袋が飛ぶように売れた。持続可能エネルギーとか自然を使った発電など知ったこっちゃない。ダムは土砂崩れで使い物にならず、風力発電に使うプロペラは折れ、太陽光パネルなんてそもそも日が照らないのでただの置物と化している。
まるで映画だ。しかし映画と違ってしっかり食料の危機に陥っている。不作も不作、海草で食い繋ごうにもまず採りにすらいけない。まだ今は生きていけているが、いつ完全に食べ物が無くなり餓死するかとか、雨の中人同士が争うかなんて誰にも分からないそんな状態がかれこれ三ヶ月続いている。
そんな都合良くいかないのだ。
今更避難所に行こうが、人の醜さくらいしか見ることが出来ない。
台風でお天道様が荒れ始めて二週間を過ぎた辺りで海外に飛んだ富裕層は正解だった。この異常気象は日本国土のみ、あとその周辺の海くらいだからだった。ヨーロッパとかそこらに飛んでしまえばまずその影響は来ない。逃げ遅れた人々のことなど、もう知ったこっちゃないのだろう。
まぁでも、きっと次はそこらになるだろうとは思うが、今はの話だ。きっと仮説が正しいなら、残るべきは富裕層でも貧困層の上澄みでもなく、沈殿部分なのは明白にも等しい。
最近になると停電も始まった。というより停電した都度直してという非人道的なことをやらされている人のおかげでそこまで不便することはなかったが、それももうそろそろ終わりだ。今だってプツプツと途切れているから、こまめにバックアップを取っている。
こんな風に。
天罰か、何かなんだろう。天照大神とやらがまた天の岩戸に隠れたのか。どちらにせよ、台風がやってきて半年いかないうちにここも終わると俺は思う。
スパンが早まってきた気がする。
死んでから評価された、創作で生きた人々
はそれなりにいる。
これが未来の、のうのうと生きている富裕層の奴らに見つかって不思議がられるのは目に見えてる。
教えとくよ。
承認欲求がなきゃここまで続けてない。
じぶんにとってのそうさくはそれしかない。
これは天罰だ。だから自分の中で昇華した。
格好の的だ。
窓が割れようが、足が塚楼が、
食料付き用が盗まれ曜がどうなろうが
別に
嵐が来ようとも
絶対書くのをやめな

7/29/2023, 11:06:46 AM