そんじゅ

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楽しい実験も連日連夜ではダレる。
それをよく分かっているから、研究所では日々あの手この手で上司らが研究員達の機嫌を取りにくる。

なんと今日の差し入れはリーダーだった。

うん。食事やおやつを持ってきたって意味じゃなくて、ご自身が差し入れになってくれたってこと。
うちのリーダーはお母さん譲りのシルバータビーがご自慢のメイン・クーンだ。皆、一度でいいからあのしっぽのフサフサにくるまって昼寝させて欲しいと思ってる。

「片付けた者からモフりにおいでよ」なんて言われたらとっとと本気を出して終わらせないではいられない。
研究室中がにわかに静かに活気づいた。

自分も立派な毛皮持ちのくせに、隣席のシェルティが猛然と端末にデータを打ち込んでいる。さてはガチ勢か!
うわあ、負けてられないぞ。

複眼をフルに使ってモニタチェック、左手2本は書類をまとめ、右手2本は日誌を入力しつつ、余りの手でデスクの整頓。おっとマグカップが空で助かった。
僕ホントこういうときだけは自己評価MAXだよ。


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「終わらせないで」

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所感:
何の研究?言語は?服着てる?せめて哺乳類縛りでは?などなど多数の疑問はさておき研究員達の共通点は「もふもふ」です。複眼の「僕」も勿論もふもふ。きゃー!

11/28/2022, 1:46:49 PM