No name いろんなふたりやひとりの、概念や小噺

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列車に乗って、微睡みの中で車窓に目をやると見える何気ない景色を貴方と共に迎えること。それを見て他愛のない会話をぽつりぽつりとして、駅弁を食べて、寝たり起きたり、目的地までのひとときを普段より高揚した気持ちでゆるやかに過ごすこと。このひとときは私たちの物語における目的地でこれからの出発点であった。今はただ、いつまでもこの日々が続くことを願ってやまないのだ。

2/29/2024, 10:15:04 AM