休日。
母さんの料理の副産物であろう騒音と、カーテンの隙間の日差しで目覚める、
心地……良いとは言い難い朝。
とりあえずカーテンを開ける。眩しい光が目に飛び込む。
空は自分の部屋の壁紙のように真っ青。
スマホを開く。7時らしい。
電気もつけていない部屋を後に、リビングへ向かう。
「おはよう~。」
「あら、休日なのに随分早起きね?」
「料理の音がうるさかった。」
「ごめん」
「まあ、母さんの飯は旨いからね。…で、今日何作ったの?」
テーブルの上の朝飯を見ながら、椅子に座る。
「言わなくても机の上にあるでしょ。」
「あー、私の好きなチャーハンだ。今日ってなんかの日だっけ?」
「気分☆まぁとっとと食ってゲームでもしなさい、引きこもり。」
余計なことを言ったな?と思いつつ、箸を手に持つ。
「じゃ、いただきます。あと、今日はさすがに外に出るよ?」
「昨日もそう言ってたけど外出なかったわよね?」
「天気良いし暇だし出るよ?」
「……まさか私の子じゃない!?」
「一応母さんの子だけど?私が言うのもなんだけど、ご飯冷めるよ。」
…と、そんな話をしながら飯を平らげる。
「行ってきまーす!!」
「行ってらっしぇー!!」
手ぶらで外に出る。風が気持ちいい。
……何も考えず出てきたけど、どうしよ…。
……よし、とりあえずそこら辺の公園にでも行こう。
公園についた。未だ、空は気持ち悪いほど晴れている。
とりあえずベンチに座る。遊具で遊ぶ子供達を片目に、空を眺める。
………外出て良かった。特に良いことなど無かったが、そう思った。
『快晴』
4/13/2023, 10:28:29 AM