イオリ

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懐かしく思うこと

散歩で近所のグラウンドを通ると、ちびっこたちが懸命にバットを振っていた。額の汗が、太陽の日差しで輝いている。

その中のひとりが、コーチに指導されている。

ダメだ。下から上にでてる。バットは上から下に。いいな。

はい、と答えて振ってみる。

よし、そうだ。その振り方だ。

コーチは別の子のところへ向かっていった。

別の子のところでも、コーチは同じような指導をしていた。その子も下から上にバットが出ているみたいだ。アッパースイング。

大谷、だろうな。どうしても真似したくなる。

懐かしい光景。


僕らの頃はイチロー、松井、ちょっと上だと落合。みんな憧れのプロ野球選手のスイングを真似て、そしてみんな、コーチにそれはダメだと指導されていた。

好き勝手に振らせてあげなよ、という思いもありつつ、指導のおかげで、ヒットが打てるようになる楽しみ。

子どもにとって、どっちがいいのだろうか。

ヒットが打てるようになったからといって、みんながプロ野球選手になれる訳では無い。

でも適切な努力をすれば、いい結果が生まれる、ということを学べる。だから指導されるのは、悪いことではなかったのかもしれないな。

──なんてことを思いながら、ゴルフ練習場で必死にスイング。

ダメだ。スライスばっかり。全然まっすぐ飛ばない。

コーチに見てもらおうかな。でもお金かかるしなぁ。ううむ、どうしよ。


10/30/2024, 10:35:48 PM