山中 無車

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「自転車に乗って」


だだっ広い青空の下、碧々とした田んぼの間を縫うような畦道をゆく。真夏の燦々とした太陽の光を、生ぬるい風が気持ち程度に薄めてくれる。今にもぶつかりそうな数々のトンボは、意外とぶつかることなく素通りしてくれる。どのくらい時間が経っただろう、先ほどとほとんど変わらない景色ーだだっ広い青空と、碧々とした両脇の田んぼの景色は、日常的な時の経過を忘れさせてくれる。ああ、夏休みだなあ。

8/15/2024, 4:15:57 AM