(カクレンシュウ中)・×・)

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『どうすればいいの?』

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僕は…あの時どうすればよかったのだろうか。
今でも、元カノと別れた時を思い出すと、よくその時、どうすればよかったのか問いかける。
問いかけても、勿論答えなんか出ない…。
〈貴方は本当は、私の事なんか愛していなかったんでしょ?付き合う前と何ら変わらないじゃない。元から貴方が取っ替え引っ替えしていたの私知っていたのよ…私とも遊びだったのよね。…さようなら〉
そう言われ別れたのを一語一句余さず覚えている。

「どうしたんだ?」
「…え?いや、なんでもないよ」

後ろから友人に話しかけられて、ピクリと体を震わせて驚く。

「そうか…なら、俺とさお菓子作ろうぜ」

彼の突拍子のない言葉に再度、驚き。
ーー何故こうなっているのだろうか?
されるがままにエプロンを付けられ、今は生クリームをかき混ぜている。

「ねぇ、これいつまで?」
「ん、もういいぞ」

ボウルの様子を見ては、オーケーサインを出され机にボウルを置き、泡立て器を洗い場に出す。

「ねぇ、次はーー

そう言ったところで口を閉ざす。
自分からお菓子作りに参加しようとしていることに気づき動揺する。そんな彼はふふっと、楽しそうに笑うとそうだなだと少しだけ考えたあと、今度はこれ混ぜてくれと別のボウルを渡された。

「しょうがないなぁ…」

言動では渋々と言った感じで受け取り、内心では彼に感謝をしながら、クリームチーズを混ぜ始めた。

11/21/2024, 10:09:55 AM