《あの日見た煌めき》
(刀剣乱舞/ソハヤノツルキ)
夏の夜。夜火奪還作戦の甲斐があり、花火が打ち上がる景趣を手に入れたとのことで、本丸の皆で花火を見ようという話になった。
ソハヤは軽装に着替え、兄弟の大典太と共に花火が打ち上がるのを待った。
そして審神者の合図で花火が華やかに空に咲く。
色とりどりの夜の花が、夜空を彩る。
多くの刀剣男士が「おぉ!」と声を上げて喜ぶ中、ソハヤは、ふとある記憶が蘇る。
こんな打ち上げ花火ではなく、もっと身近で見れた....。
「手筒花火だ....」
あの日、駿府城で見えた煌めきを、ソハヤは朧気だが思い出したのだ。
かつての主、徳川家康が見た手筒花火の煌めきを。
「刀でも打ってんのか、ってくらいの火花だと思ったが、花火だったんだな....」
何百年の時を経て、あの日見た煌めきは
今はより一層美しく輝いている。
9/4/2024, 11:06:37 AM