莉白

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今日は十五夜の日ということで、私はススキを取りに行った。弟はお団子を買いに行ったが、きっとお菓子も買ってくるに違いない。下手すれば持って帰ってくる途中で食べられるかもしれない。やっぱり私が団子を買いに行ったほうがよかっただろうか?私は運動するのは嫌いだし、家からススキがある河川沿いに行くまでは、歩いてざっと30分はかかる。うん、何度考えてもわたしがお団子を買いに行ったほうがよかった。弟は学校でも有名なスポーツマンだ。良い時にはマラソンの代表選手に選ばれるくらいはね。そんなことを考えながら、わたしはふと周りを見渡した。周りにはわたしのようにお月見用にとススキを取る人が少なからずいた。その人達はほとんど子供で、きっとわたしみたいにお使いに駆り出されたのだろう。何本かススキを集め終わったので、わたしは川のほとりに座って月を見上げていた。そこには叢雲に隠れた月があった。

11/10/2024, 12:23:28 PM