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今日は彼女と夏祭りに来た。
射的に金魚すくいにとたくさん遊んで時が経つのを忘れて楽しんだ。
幸せそうに笑う彼女を見ていると、人でごった返すこの
お祭りも悪くないなと思う。
そして、一番のメインである打ち上げ花火を見るために 
あまり人がいなく、かつ花火が見やすい場所へ彼女を
案内すると同時に打ち上げが始まった。
「ねえ、もうそろそろでお祭り終わっちゃうね。」
「ああ、そうだね。」
「なんだか毎年花火を見ると楽しいはずなのに、寂しくなるんだ。」
「なんとなく分かるよ、その気持ち。」
そう、楽しくて仕方がない時間もいつか終わりが来る。
切なくなるけれど、僕たちはその時間を思い出にして
また明日を過ごしていく。
彼女を元気づけるように明るく言った。
「────また、また来年も一緒にお祭り行けたらいいな。」
「……うん!」
最後の花火を見る。
夜空に咲く大輪はとても美しかった。


『お祭り』

7/29/2023, 8:16:40 AM