天国は内側にあるだろうか。地獄は外側にあるだろうか。ある人にとって天国とは己だけが存在する心の内、自室の内、暗闇の内だ。またある人にとってはそれが地獄だ。ある人にとって地獄とは己の外、海の外、世界の外だ。またある人にとってそれが天国だ。天国と地獄は存在するだろう。一つは天国であり、かつ地獄でもあるもの。もう一つは地獄であり、かつ天国でもあるもの。混じり合って一つになったものが見せ方を変えて二つある。そのスリットを通して差し込む二つの光、風向き、水の流れの交差点が私たちの生きる世界だろう。
5/28/2024, 7:07:20 AM