神様へ
「神よ、雨をお恵みください!」
村民たちは列になり山道を登る。目指すは神社だ。
松明が光る神社で、村民たちは供物を順に出す。
酒、米、魚。そして、
「神よ、こちらを献上いたします!」
そうして引きずられたのは、若い娘。
村民たちがツギハギだらけの質素な服を来てる中、唯一ツギハギもない白い振袖を着た娘は、口元に紅を引いていた。
娘は青ざめており、酷く震えていた。
村民たちは娘を座らせると、刀で首を落とした。
「神よ、村一番の娘を献上いたします。何卒、雨のお恵みをくださいませ!」
そう言いながら深々と頭を下げる中、小さくすすり泣く声は娘の家族から漏れていた。
4/14/2026, 11:38:13 AM