体温計が平熱より高い温度を指したことを喜んでしまうような日々の残り物が、まだ生活の端にあるような気がしていた。目を閉じれば眠りにつけるけれど、明日を迎えたくなくてブルーライトを頼った。
一度、二度、三度、目覚めては走り下りる夢を見てついに目を覚ます。夢では何度起きても焦れたのに、動かない体を以て現実感をやっと得る。不適合を露呈させないことが善いことだとするなら、怠惰のレッテルは盾だった。
微熱みたいなズレだった。怠いような気分が続いていた。永遠に続くわけじゃない日々に、残量が足りて良かったと思う。
11/27/2023, 11:51:26 AM