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 〈沈む夕日〉

  沈んでしまうのが、きらいだったんです。
  いやだと言えたんです。さみしい!とも。

  でも、いまはそんなこと、言えなくなりました。
  遊具も花畑も、わたしが佇むにはきゅうくつで。

  こころに知識と理性がふたをして、あのころの
  気持ちに鍵をかけてしまいました。
  一日をただ、流すようになってしまいました。

  でも、夢の入り口のような入相の色合いをみて、
  思うんです。
  うつくしいと。天の色相のコントラストが、
  わたしたちに目がけて広がる。広がってゆく。

  かなしみを抱いても、
  よろこびを手放したわけじゃあ、ないのかしら。

  一人の帰り道を、歩く、歩く。
  伸びゆく影とおどる、これは、わたしのソワレ。

4/7/2026, 2:20:15 PM