独り言を吐くどこかの誰か

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【沈む夕日】

沈む夕日で思い出すのは
部活終わりの帰り道
虹色に染まった空を見て
疲れた身体で沈む夕日を追うように
家に帰る。

家に着いたら
誰もいないリビングで
「疲れた」という独り言を吐き
ソファへ倒れ込む
そして気づけば空は黒く染まり
夕日ではなく月が煌めき
誰もいなかったリビングには
いい匂いが漂っていた。
―――――――いただきます。

4/7/2023, 2:14:58 PM