冬支度
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あーーーーさっっむい!!
と寒がるコイツは、マフラーも手袋もしていない。
そりゃ寒いだろ。
と冷たく返す俺。
するとコイツは俺を睨みつけ、
うっせぇ!寒いけどまだ寒くねーの!!
とガキみたいな事を言い出す。
アイツは昔っからこうだった。
何においても見栄を張る。
そして大概失敗する。
その度に俺は、バカだなぁ〜、と笑いつつも手を貸してやった。
今思えば、俺も大概コイツに甘かったもんだ。
確かこの日も、仕方ねーなぁ〜
と言って、俺はアイツに手袋を貸してやったっけ……
そんなアイツとは、今ではほとんど一緒ではない。
彼女できた。
そう照れくさそうに報告してきたあの日から、俺たちは別々の道を歩いている。
けどさ、
俺の方がアイツの事前から知ってたし。
俺の方が仲良かったんですけど??
なんて、当時はバカみたいな事を考えちゃった俺。
もしかして俺の方がアイツよりガキだったりする……?
恋をして、俺より先に大人になりやがったアイツ。
いや、大人になったように見えただけか…?
まぁいいや。
きっとアイツは変わらなままなのだろう。
きっとアイツは、彼女の前でも見栄を張る。
そして失敗して、彼女から助けられるのだろう。
少しだけ違うのは、彼女は俺みたいに、バカだなぁ、とは笑わずに、ただただ優しく助けるという事。
彼女はその優しさで、きっとアイツの全てを包み込むだろう。
とりあえず、アイツに言いたい事は一つだけ、
俺との思い出も忘れるなよ!!?
過去の思い出も、たまには振り返ってみてください。
いつまでも彼女とお幸せに……。
11/7/2025, 9:42:31 AM