君は雷が嫌いだ、少し意外。
普段はクールな君が雷の鳴っている時だけは、ソファの影でクッションを抱きしめてブランケットまで被っている。
子供みたい、思うが決して口にはしない。
窓の外が光る度に、普段は聞けない君の情けない声が上がり、笑うのを必死で堪える。
直後、凄まじい雷の音と地響きがして、流石にビックリした。
近くに落ちたみたいだ、閉め切った窓のガラスがビリビリと揺れている。
ゴロゴロピシャーンッと元気な音がする、まだまだ雷は止みそうにない。
ふと君のほうを見ると、ソファの前に置かれたローテーブルがコタツに変身していた。
思わず噴き出し、大笑いしてしまった。
テーマ「入道雲」
6/29/2023, 3:49:38 PM