すべて物語のつもりです

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 強すぎる日差しから、わたしを守るようにカーテンを閉めた。
 もう何日経ったのかも覚えていない。
 強烈な日差しで目を覚まして、この家の中で怠惰に過ごして、知らぬ間に眠りにつく。
 用意されたごはんを食べて、用意された服を着て、トイレは一日に二回行ったら多い方で、お風呂は三日に一回ほどしか入らない。
 空腹を訴えるお腹も、悪臭に悲鳴を上げる鼻も、全部機能しなくなっている。
 この家に連れてこられてから、もう何日が経っただろう。
 最初は恐怖を感じながらも生き延びてやるつもりでいた。けれど、今はそんなことを考える気力すら見当たらない。
 ずっと薄暗い部屋で過ごしているわたしにとって、太陽の日差しは眩しすぎるものになってしまった。
 自分の意志とは関係なく指先がわずかに動いた。枷の金属が擦れた音がする。
 用意された昼ごはんはテーブルの上。まだラップすら剥がしていない。

7/3/2023, 3:51:20 AM