『鋭い眼差し』
今まで練習会場や試合会場で何度も戦う姿を目にしていた。
その相手の強さは手を合わせていなくても自分より
遥かに強いのは一目瞭然だった。
その相手が今目の前で私を鋭い眼差しで
今にも命を奪えるぞと語っていた。
私だってこんな所で負けるわけにいかない。
私は精一杯睨みつけた。
相手はそれを嘲笑うかのように
目元にほんの少し笑みを浮かべていた。
今から本当に命を懸けた戦いが行われるのだ。
油断したら負ける。
そう意気込み、私は最初に力強く踏み込み一撃を与えた。
その一撃で戦いは始まった。
10/15/2023, 11:51:19 AM