特別な夜
くたびれた人間が1人。
よろよろと荷物をベッドに放り投げる。
結局今日の飲みの席では早々に酔い潰れてしまい、まともに食事を取れなかった。
日付が変わる前に帰れたのは幸運か…。
うわ言のように呟いて酔い醒ましになるものを探す。
「…あ、」
いつぞやに貰った餅。まだ食べてなかったっけか。
賞味期限も大丈夫な様で、早速準備に取り掛かる。
とは言っても醤油をかけてレンジで温めるだけ。
疲れてるんだ。質素な食事でもいいだろう。
正月でもないのに、餅を食べるとなんだか不思議な気分になるのは自分だけなのだろうか。
なんでもない日なのに。
1/21/2024, 4:28:04 PM