猫達がコタツを求めている。
そーゆー季節だ。
ふわふわが、丸くなってあったまる。
冬の猫は絵になるな。
まるで、この季節のマスコットキャラみたいだ。
冬になったら、人間も一回り大きくなる。
着膨れて、出来るだけ肌の露出をカバーする。
夏よりも服を着込んで、それだけいろんな色を纏うようになるかと思えば、夏の装いの方がカラフルだったりするのは気分の為せる業か。
冬は、地味目な色が似合う季節だったりする。
冬になったら、青空も夕焼けも夜空も綺麗になる。
富士山だって綺麗に見える。
「空気が澄んでる」って、言葉だけでも綺麗なイメージだ。
最近、日本は四季がなくなってきて、二季だなんて言われてるけど、この季節がある限り、きっと生きている実感を得ることが出来ると思う。
冬は、厳かに年を越える季節だからかな。
冬になったら、街全体が浮かれ始める。
聞き慣れたメロディが流れ、紅白のおじいさんが出没し、トナカイが街に放たれる。
子供の頃は、欲しいものを考えてワクワクしてたっけ。
大人になった今は、「若者達よ、便乗商法に踊らされるなよ」なんて、夢もロマンもない現実主義が顔を出すけど、心の奥ではワクワクしてる。
冬は、人の心にリアルとファンタジーを与えてくれる季節だ。
猫達は日向ぼっこで気持ち良さそうに。
あったかい場所は猫達が知っている。
着膨れることもなく、澄んだ空も見上げずに、ファンタジーにもときめかない。
冬になっても、スタンスを変えない猫達はきっと、「何だか寒くなったにゃー、何でか知らんけど、寒くなったにゃー」を、ただただ繰り返して生きているように見える。
それが冬。
猫達にとっての、困っちゃう季節。
11/17/2024, 1:36:25 PM