誰もがみんな
町を歩けばカップルで歩く人がいる。友達数人のグループで笑い話をしながら歩く人たちもいる。誰かと電話をしながら足早に行く人もいれば、一人でのんびりと音楽を聴きながら歩く人がいる。そこには優劣や惨めさを感じとることはない。でも、心のなかには寂しさや怒り、脆く崩れそうな感情が震えながらでもあるのかもしれない。私は寒空の下、一人佇んでいるとそう思うことがある。孤独に冷えきり、幽かな灯りで暖をとるように生きる現代では、一人を強く感じることが多いだろう。だけど誰も一人ではない。誰もがみんな誰かに愛され、誰かに必要とされるときが来るのだろうから。
友達や家族、恋人ほかにも言葉で表せない関係性でもきっといつか、あなたは誰かの必要不可欠な存在になる。もしくは、誰かを必要不可欠な存在とするかも。そう思えば、寂しさで世界に溶けていきそうな夜でも、少しの灯りで自分の輪郭を取り戻せるから。
2/10/2026, 12:37:10 PM