『色とりどり』
海に行くのは、夏ばかりではない。
冬の海というと、つい日本海を思い浮かべてしまうけれど、太平洋側の海は意外にも明るいのだ。
コンクリートよりも温かみのある砂浜。
寄せては返す波に乗って流れ着いた漂着物。
夏のギラついた日差しの下では眩しくて直視できないが、冬の弱い陽光に控えめに反射する色とりどりの光がある。
海に漂着するシーグラス。
ガラス瓶や漁に使われる道具などが割れて砕け、波や砂に長年洗われて角が取れ、表面がすりガラス状になったもの。
「人魚の涙」とか「浜辺の宝石」なんて呼ばれたりもする。
青、緑、水色、白、透明、琥珀のような茶色……
これは一体いつ頃の、どこの、誰の、どんな物がこんな風になったのだろうと、見つけるたびに考えてしまう。
1/8/2026, 1:04:34 PM