能力者になりたい佐々木海星(偽名)

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【恋物語】
海星「恋って何なんすかね。」
僕は恋について先生に尋ねていた。
慧音「…。難しい問題を出すもんだ。逆になぜ恋について質問をしたんだ?」
海星「昨日、知らない後輩から「好きです。付き合ってください。」って言われて、初対面だし内心何考えているか分かんないから返事はまた今度するとだけ言ったんです。」
慧音「あまり女の子を待たせてはいけないよ。まぁ、一つ言うなれば、正直なことを言いなさい。きっとわかってくれる。これも経験よ。頑張りな。」
そう言って、上白沢先生は行ってしまった。一分もかからなかった。正直に、かぁ。これは難問だ。とりあえず、今は考えるのをやめよう。頭が痛くなるだけだ。そう考えて僕は家に帰るのであった。
母「おかえり。あら、あんたさえない顔で。何かあったの?」
感の鋭い。ここで褒めたいところだけど、「告白された。」なんていったらぎゃぁぎゃぁうるさそうだし、後々面倒なことになることはわかってるからどうにかはぐらかす。
海星「いや、今日も普通と変わらない毎日だったよ。」
母「はぁ。あなたはアオハルの訪れる時期だというのに。」
それを聞いて僕は自分の部屋に向かった。
 アオハルは僕にはいらないものだ。2年後には大学受験が待ち構えているのに、恋なんて勉強の邪魔になる。あれ?僕もなんか花奏思考になってね?でも、実際そうなんだよなぁ。彼女ができたら、気を使う量が休憩する時間を超えてしまいそう。部活もあって、デートに行く時間もないし、告白した人1個下だし、大変だ。これからも考えることになるだろう。
海星「瞑想でもしよ。」
鳥「チュン…チュンチュン。」
鳥のさえずりが聞こえた。
海星「は!」
値落ちしていた。時間は。
海星「あ、」
披露が溜まっていたようだ。遅刻しそう。僕は準備をして食パンを加えて家を出た。
花奏「遅いじゃん。」
海星「考え事していたら値落ちしてた。」
花奏「はぁ、これだからバカは。」
これが花奏の挨拶。僕も慣れたもんだ。昔はこういうこと言われたら泣いてたけど。
花奏「で?どういう考え事してたん?」
海星「いろいろ。恋とかデートとか。」
花奏「まさか、告られたのかwww。そんなわけないよなwww。」
海星「はい。そのとうりです。」
花奏「まじ!?で、どんな人?私そういうのめっちゃ興味ある。全て教えてくれ。これは助け合いよ。ね?」
僕は花奏を信頼して、全てを打ち明けた。
花奏「告白返事早くしたほうがいいよ。」
海星「それ、上白沢先生に言われた。」
花奏「うん。わかってるんならやれよ。廊下で出会った時に気まずくなるだけで。」
海星「それ、断ったあとも同じやと思うけど。」
花奏「まぁそこは頑張れ。私はどうもできん。言葉も全部お前が考えろ。」
親友に相談しても、先生とほぼ同じ回答が返ってきた。そうだなぁ。僕は花奏の横顔を見た。僕ならできる。そうして、僕は告白をしてきた人を放課後に校舎の横へ読んだ。
小傘「告白の返事ですか?」
この子は多々良小傘。僕に告白した高校1年生。
海星「あぁ、そうだ。率直に言おう。僕は君と付き合えない。まず、僕は君のことを知らない。そして、僕には気にかけてる人がいる。だから付き合うのは無理だ。」
言い終えた。これでどういう反応をするか…。
小傘「じゃぁ。」
彼女は一白をおいて、
小傘「私はその人よりもあなたにとって魅力的な女になればいいんですよね。」
その言葉に僕は、
海星「え?」
驚きを隠せなかった。
小傘「私、諦めませんよ。」
彼女は諦めなかった。これからはもっと大変になりそうだ。

5/18/2024, 11:35:45 AM