何の生産性も無い日々。
塀に登った野良猫。差し伸べた手を引っ掻かれて嬉しそうに笑う。
『どうせ鉄棒なんて将来役に立たないんだから頑張らなくていいよ』
それだと死んだら全部無駄ってことにもなる。
まぁその通りだから、否定する気も起きないけど。
悪夢の眠りから目覚めた時の感覚が常で。
憂いや倦怠感のような虚無。
そんな中で愛によく似た憎しみを、ベールに包んで抱きしめる。自分の温度が分からない。
さぁ生きる為に仕事を。
この作家さんは今日も人間らしいでしょう。
ハッピーエンドのオーダーは受け付けられません。
どうやったってうまく描けないの。
壊さないと掴めないもの掴むより、元からあるものを使うのが平穏だ。
気持ち悪いものだけが生まれて、今日もまた自分に苦笑を返すのでした。
他人からの罵りや野次も、無い感情に踊らされた人の死も。
自分は関係者でありながら罪はなく、ただ悲しまないことだけが罪なのでした。
今更な気がして、どうでもいい。
そんなどうでもいいの中だから何もしないわけでも無く。
全ては最初から軟弱な自分を守る為に生まれたものかもしれない。
生み出した物語に踊らされ
対抗するのは考えただけで疲れるさ。ただ人間を辞めたつもりで奴隷になれば、全て離せるのならば。
「情けない」なんて少女に唾吐かれ、パフォーマーのように会釈返す。
晴れよりも雨よりも曇りがよく似合う。
3/20/2025, 5:38:22 AM