バズ母

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空を見上げて心に浮かんだこと

社会人5年目。暑いビル街を急ぎ足で歩く。 昨日、手配した荷物の中身が違っていると、相手はかなり苛立っていた。
何度も確認した。どこで間違ったのだろう。

電車を乗り継いで2時間。長閑な田園風景。 そこからタクシーで1時間。やっと着いた工場の事務所で工場長を呼んでもらう。

工場長は
「おまえたちはバカにしているのか! こんな図面で何ができる!
この型も違う! 
クーラーの部屋でタラタラ仕事してるからダメなんだ!」
僕はひたすら頭を下げる。
1時間怒られて、やっと解放された。

工場を出て、ふーっと息を吐きながら空を見上げる。僕は空高く飛ぶ、白球を思い出す。
学生時代は野球選手に憧れていた。
グラウンドを何周も走り、バットを何百回も振った。 一年中休みなく、朝も夜も白球を追いかけた。
毎日、毎日つらい練習をして甲子園を目指したけれど、願いは叶わなかった。
でも、後悔はしていない。仲間と共に打ち込んだ日々は、生きていくために何が大切かを教えてくれた。

青空が果てしなく続いてる。急に野球の事なんて思い出してどうしたんだろう。1時間のお説教は効いたな笑。
さー会社に帰って報告書を書こう。僕は何があったって負けない。白球が消えたこの空に誓って、、、。

7/16/2023, 12:38:37 PM