世界はその存在によって全く異なると考えてる。
例えばこの家屋の同じ敷地のなかでも、アリたちにとっては、理由も分からずただ働いて、カラスに食われたり、ヒトに踏み潰されたり、雨が降れば溺れたりする世界。蛇やゴキブリにとっては、なぜかヒトに嫌われていて、すぐに逃げないと棒で打たれたり。しかし飼い猫にとってはヒトに溺愛されて、餌を探す必要もなく、むしろ際限なく退屈で眠くなる世界。ヒトの子にとってはいろんな生き物がいて、アリを踏んだり、蛇を捕まえて振り回したり、ネコのヒゲを引っ張るのが楽しくて仕方がない。働くオトナにとっては毎日が同じ消化試合の日々。癌患者にとっては絶望の悲しみの日々。
同じ空の下で同じ光が照らしているこの世界そのものが、実は主体によって全く異なる世界で、理不尽だったり、敵意そのものだったり、恵まれていればむしろ退屈だし、真新しい興味で溢れていたり、絶望しかなかったりする。
(そこは共感できれば理解できるし、そこに共存や調和を持ち込めれば、世界はかなり意味合いを変えるのだけど、今回のオチはない。)
9/25/2025, 10:37:30 PM