早苗「正直、悪かったと思っているんだ。反省も後悔もしているとも。でも、あの時は面白そうだと思ったんだ。まさかこんなことになるなんて思いもしなかったからね……」
翔吾「俺も、お前をもっとしっかりとめてりゃ良かったって思うよ」
早苗「いや、いや。君は悪くないんだ。それにこれは僕がやると言い出した事だから君は先に帰ってくれて構わない。僕一人で頑張ってやってみせるとも」
翔吾「無理だろ」
早苗「ムリだと言われてもやりとげてみせる……」
翔吾「お前な、この状況みてまだ一人でどうにかできるって言えるのかよ」
早苗「……」
翔吾「どうだよ、早苗」
早苗「……ムリだな」
翔吾「だろ? なら2人でさっさとしちまった方が早いだろうが」
早苗「……本当にすまない。僕が先生に夏休みの宿題のプリントのホッチキス止めをしていく作業を面白そうだから手伝いたいと言ったばかりに……」
翔吾「数学だけとはいえ全校生徒分あるからな」
早苗「なんなんだこの枚数……。しかも僕らの学年が一番枚数が多いだなんて……! 一番知りたくなかったぞ……!」
5/15/2023, 11:50:42 AM