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きらめく街並み
聖なる夜、クリスマス。
街はカップルで溢れていておれは1人寂しくケーキを売り捌く。
正直くそ気に食わないが、バイトが何人もデートで休み。
ほんとうに気色悪い。
俺だって、約束がなかったわけではない。
ただ、彼女が風邪をひいただけだ。
ほんとに、捨てられたとかでばない。
「あの、ショートケーキひとつください」
ん?なんか聞き覚えがある声
もしかして、最悪だ。
ほんとにこんな漫画みたいな出来事があるのか。
こんなに街はイルミネーションできれいなのに、人間は薄汚れている。
呆然とした彼女の前で俺は呆れていた。
もー、どうでもいいや。
おれは1人飛び出していく。
このイルミネーションで飾られたきらめく街に。

12/5/2025, 2:25:11 PM