喪失感、私には円の無いものだと思っていた。
だが、やはり、私の元にやって来た。
私には大切な友達が居る。
その人に、押し倒された挙げ句の果てに
私の初めてを奪われてしまった。
目はギラギラしていて、何処か悲しそうな顔を
しながら私の隅々まで食べられたのだ。
まぁ、初めてをその友人にあげられたことが
唯一の利点だったかしら。
その人に散々された後、
私は気絶するように眠っちゃったらしいわ。
その後は、起きて机を見るなり
普段はしないような朝食や手紙まで置いてあった
友人ならではの償いかしら?
手紙を読むなり、その友人の元に行ったわ。
コンコン。
"どうぞ。"
そんな事を言ってたので遠慮なく入った。
そして、気持ちを伝えた。
"あー、あのね、昨日の事を怒ってはないわ。
逆に嬉しかったもあるかしら…。
漸く、貴女に手を出してもらえたんだから。
だから、その責任取ってよね…。"
赤らめながら告白をした。
すると、驚いたように顔を隠していたが
真っ赤になった耳を見て確信した。
やっぱり、両思いじゃない。
良かった。
告白をされた。
ヤってしまったことを、嬉しいとまで言われて
そして、両思いだなんて、思っても無かった。
嬉しすぎて何処かへと飛んでいきたい。
なんて幸せな恋だろう。
だけど、順番間違えたな。
別の世界線ではこうはならないことを祈ろう…。
9/10/2024, 12:29:27 PM