sunao

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学校帰り。幼馴染みの3人。

俺たちの通学路は、田んぼ、畑、小山、草むら。そんな景色だ。

小山を過ぎたところの草むらになった空き地に、
おっきな鳥かごのようなものがあった。
銀色のフレーム。
3階建ての建物くらいの大きさだろうか。

「わあっ、なにこれ!」
そう言いながら、透子は鳥かごに向かって歩きはじめた。
「こんなところにこんなもの………
 朝まではなかったよな。」
と、隣を見たが、
「おーい!」
と、前の方で声がしたのでそちらを向いた。
「これすっげえぞ!かっけー!
 おまえらも来いよー!」
大空はいつの間にか透子を抜いて鳥かごの中に入っていた。
それを見て透子も駆け寄る。
「しかたねえな…」
頭をくしゃくしゃして俺もそちらに向かった。

「わあーっ、かっこいい!きれーい!」
中に入った透子がはしゃいでいる。
おれも中に入り中央辺りに来た途端、
ガシャン!
入り口が閉まった。
「えっ」
と言うやいなや、鳥かごが浮いた。

しまった。
なんてばかだったんだ。

おれたちは動物の罠みたいに捕まってしまった。
宇宙人に………



「鳥かご」

7/26/2024, 4:00:07 AM