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「台風が過ぎ去って」

台風一過という言葉がある。
子供の頃は台風一家だと思ってたなんて人は自分だけではないだろう。
自分の住む地域には最近台風というほどの台風は来ていない。
自然災害の台風は。
私個人の台風になるととんでもないものが今年はきた。
悪い意味で。
いや、もしかしたら自分自身の至らなさを知るためにいい機会だったのかもしれない。
自分はあの人のことを世界で一番愛していた。
人としても尊敬していた。
まだ、あの人は尊敬している。
自分の生き方を変えてくれた人の内の一人だ。
そんな自分の目標とも言える人が私の前から去ってしまった。
あの人は自分のためにたくさんの我慢をしてくれた。
あの人は自分にたくさんのものをくれた。
たくさんのことを教えてくれた。
自分はあの人に何かすることができたのだろうか。
何かを贈ることができたのだろうか。
何か忘れることのできないような貴重なものを教えることができたのだろうか。
自分は出来たと自信をもって言うことが出来ない。
あの人に最後は会うこともできなかった。
それでもいつかまた会えると信じている。
自分は弱い人間だ。
あの人がいなくなるという台風がまだ残っている。
勢力は弱まっているとはいえ、まだ残っている。
どうしてだろうな。
あの人の存在は自分にはあまりにも大きすぎた。
自分はあの人に対する"好き"の想いが強すぎた。
そのせいか、好きが何か分からなくなっている。
だけど、このままでは良くない。
自分はあの人と約束したんだ。
新しい人を見つけると。
その約束を果たすためにも進まないといけない。
あの人は自分のこの文章を今でも読んでくれているだろうか。
もし読んでくれているのなら伝えたい。
ありがとう、と。

            from.調律の合わないピアノ
             〜カスミソウを添えて〜

9/12/2025, 1:30:28 PM