不条理
世の中は不条理の連続で
正論を振りかざす事が
他人を傷つける事も有る
これが理解できていなかった若い頃の自分が恥ずかしい。
自分は完璧な善人では無い事に気づけないと
他の人の失敗に共感できず、
許す事ができないので
優しいフリはできても
内心は怒りを感じてしまい
いつも不満を抱えたストレスの塊である。
自分に厳しい分、他人にもそれを求めてしまい
でき難い事をしてもらっているという
感謝が足りなくなっていたのだと思う。
笑顔の仮面をつけた偽善者だった。
これでは善人どころか、悪人ではないか
情けない。
これを理解するまでに
失敗したり
恥をかいたり
泣いたり
我慢したり
1人でこっそり怒ったり
悔しがったり
仕方ないと諦めたり
許したり(これが1番難しかった)
多くの時間と若さを失って
身体中が痛くなって
努力と根性だけで、どうにもならない事も有るのだと
ようやく納得できた。
そうしたら
少しの優しさと
余計な事を他人に言ったり、
求めない知恵を得て
人類愛的な気持ちが芽生え
全てが美しく、愛おしく
人生を振り返った時に幸福に感じる瞬間も有り
それがわかった頃にはもうじき永眠
これぞ不条理
それも楽しい人生だった。
3/18/2024, 10:10:51 AM