きっと明日も晴れるよね。
今日が曇り空だって、明日は晴れるよね。
彼女は、泣いていた。
涙の粒がぽつぽつ、僕の顔にかかった。
ただ、それだけなのに、
「僕は永遠にそんな顔、見ていたかったわけじゃないんだ」
って、顔をくしゃくしゃにして、彼女の頭を撫でたよ。
彼女は驚いた顔で、
「信じてたよ……」
って、呟いた。
僕が、永遠に晴れない空なんてない。って、言ったの、いつの事だったかな?
それ以来、晴れやかな顔になって、残暑が照りつけるような太陽と、冷たい朝の空気。
一緒して吸い込むような、九月の気温に溶けた。
彼女の笑顔は、僕の永遠の偶像として、僕の頭にこびりついている。
9/30/2023, 10:41:16 AM