両耳にイヤホンをつけながら、
窓辺に肘をつきながら夜空を眺める。
時刻は深夜3時過ぎ。
世間はみんな寝てるはずのに、僕は寝れずにいなかった。
それは殺風景な部屋で1人で過ごす初めての夜だから。
まさか小説のワンシーンのような出来事が
現実になるなんて、さすがに思ってもいなかった。
思うように動かない体は、
ベットから離れることを許してくれず、
終いには孤独まで突きつけてきた。
僕はただ、優しく照らす月と、
暗闇に包まれた夜の街並みを眺めた。
視界が霞んでいく。
それは人生で最も悲しい月夜だった。
#3 月夜
3/7/2026, 2:02:14 PM