忘れたくても忘れられない
もう全部、やめてしまおうか。
輝いていたあの頃が忘れたくても忘れられない。
尊敬していた先輩も、何が起きても頼れる上司も、空気を読んで戯けた後輩達も、全ては過去に過ぎ去って。
ふとした瞬間に彼らの姿がちらり、ちらりと覗くけれど、先輩の口から発する言葉の刃の鋭さに霧散していく。
いつも優しく励ましてくれたその口で、私の至らなさを責め立てる。
誰よりも尊敬していた。大好きだった。
先輩のようなエンジニアに、なりたかった。
先輩ノ求メルえんじにあニ、ナレナカッタ。
どうしてこうなってしまったのだろう。
私達はどこで間違ったのだろう。
どうすれば良かった?
どうしなければ良かった?
悩めど悩めど、答えなどある訳もなく。
また明日仕事に行かなければならない。
もう全部、やめてしまおうか。
モウ全部、ヤメテシマイタイ
10/17/2023, 2:14:52 PM